ボードゲーム。

 帰省にて、息子が母親とトランプやボードゲームを楽しんでいる。それだけ大きくなったんだなあという感慨である。運動神経がいいだとか悪いだとか、勉強ができるだとかできないだとか、そういうことはどうでもよくて、ただ健康で元気にここまで大きくなってくれたことに感謝である。

年始から災害や事故が相次いでいる。今年も平穏無事とはいかない一年になりそうだ。町が災害や過疎化の波に消えていくように、いま目の前の幸せもいつかふいに消えてしまうかもしれない。日本で暮らしていくということはそういうリスクと隣合せだと改めて感じる。だからこそ、いまある幸せをかみしめて生きていかねばならないと強く思った。

同じように、家族や親族で特段の憂いもなく年を越せるということに感謝である。1年後には誰かが欠けているかもしれない。もちろんそうならないことが幸せであり目指すべきことなのだけれども、運命は突然にやってくる。そんな時に支えてくれるのはきっと、幸せだった頃の記憶なのだと、懐かしい風景を歩きながら思う。