湯治②。

夕朝食は粗食。ただ、これで充分というべきなのだろう。心身を本当に回復させる、という意味では余計な、しかもジャンクフードに近いものをばくばく食うなどというのはよろしくないのだ。通りの商店も18時半には全て閉まり、宿でも夜食などは売っていないので、夜を越せるか不安になったが、そこまで空腹は気にならず朝まで過ごせた。しかしながら食べものもなにもないと、酒を飲むわけにもいかないので、代わりに仕事をしながら備え付けの緑茶をがぶがぶ飲んでいたら、これのカフェインのせいで夜は浅い睡眠しか取れず。しかしながら身体も重くならなかったのは湯治の効果のおかげだろうか。

もちろん仕事ではあり、気の重いこともあり、面倒くさいこともあるのだけど、おかげさまでここ数か月は仕事をしながら心身の回復も図ることができている。ありがたいことで、その分また仕事にまい進せねば、と思っている。

両側が雪の壁になった道を戻り、街に降りる。