搾取の理由。

ちょくちょく20代の若者とも一緒に仕事をすることが増えてきたのだが、自分から見てもやはり行動原理が不思議だなと思うことが多い。もちろんひとつの会社で定年までに勤めるという気もないし、おカネを稼ぐことよりも暮らし慣れた土地で家族や友人と生活することや、自分の納得のいく仕事をするこにプライオリティがあるのは分かるけれども、こちらから見れば不合理なタイミングで仕事を辞めてしまったり、はたまた勤め人としての地位を手放してしまったりすることを見かける。

自分自身を振り返ってみても若い頃は相当気持ちもふらふらしていたし、いまは昔よりもさらに若者の売り手市場は強まっているので、いろいろと試行錯誤してみるのは良いことだとは思うけれども、受け入れ側の大人のコミュニティ(もっと言えば、おじさんおばさんの世界?)にも昔と比べると余裕がなくなってきているので、丁寧に育て上げることもできないし、丁寧に育ててもすぐに辞めてしまうのではなかなかしんどいな、という思いもある。なのでいきおい、育てるというよりはとりあえず目先のリソースでやれるところをやってもらう、という半ば搾取のような状態になってしまうのは、お互いにとって幸せなことではないなと感じる今日この頃である。。