どうする雑感。

「どうする家康」最終回を見終えた。8年前くらいから大河ドラマを見はじめて、いまももちろん毎週楽しみに見ているのだけど、今年は回を重ねるにつれて盛り上がりもなく淡々と見るようになった。徳川家康の生涯は素晴らしいものではあるのだが、晩年になるにつれてエキサイティングさは減じて老獪さが際立つようになる。そこの描き方が少し中途半端だったようには思う。若い頃、苦汁を噛みしめたり、試行錯誤を繰り返しながら成長していった姿を描いていた時期のほうが良かったと思う。

これは主人公の選定の段階で仕方がない部分だったとはいえもう少しなんとかならなかったのかと思ったりもする。

もうひとつは、映像のダイナミックさも減ったように感じる。ドラマ作成にかかる予算も減ったのだろうし、テクノロジーを駆使した新しい試みもあまり見なくなった。脚本の妙で魅せている部分はあるが、ドキドキしたりびっくりしたりすることはずいぶん少なくなったように思う。

Netfrixのドラマが面白いこともあり、どちらかというとテレビ業界の問題に起因することであるが、もうちょっとがんばってほしい。