日本史と大河。
ここ数年の興奮のままに、けっこうな期待感を持って見始めた「鎌倉殿の13人」。期待に違わぬ面白い滑り出し。本当に、30代に差し掛かる頃からわが家はほぼずっと大河ドラマと朝ドラを見続けているわけで、習慣というのは恐ろしいものである。
高校生の頃は日本史はそれほど得意ではなかった。世界史も同じように得意ではなかった。というのも、多感な学生にとっては毎日の時間は限られているわけで、あの膨大な歴史の流れをインプットするには、ハイティーンの脳内のキャパシティは限られている。あの年代で細かいところも含めた歴史の流れを頭脳に叩き込めるのは、本当に好きでないとできないことだと思う。
そんなわけで、平治の乱から源平合戦を経て、源将軍家の血筋が途絶えるまでの歴史の流れは、なんとなくなぞってはいても、深く掘り下げて理解することはこれまではなかった。改めてきょう、本作のたどる数十年間の歴史の流れを追ってみると、なんとエキサイティングなものだったのかと感嘆する。なんだかこの歳にして、教養とはなにかやっとわかってきたようにも思う。