幸せ。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を見ている。もちろんドラマのストーリー自体も引き込まれるものはあるのだけれど、それだけではなくて、関西ならではの空気感がよく伝わってきて良い。

いまの学生世代、20歳前後の世代にもなるとまた別の価値観があるのかもしれないが、いまの45歳~30歳くらいで関西に生まれ育った人ならば、多かれ少なかれこういう空気感のなかで生きてきたと思う。だんだんと世の中は世知辛くなってきつつも、家の中は温かくて、それなりに楽しみを見つけて育ってきた。

もちろん、人生にはいろいろあって、絶望したくなるような目に遭うこともある。それでも、温かい家族の記憶があれば、人は何度でも復活できるし、またもう一度楽しさを見出して生きていくことができる。

いつ終わるともしれないからこそ、楽しむことを先延ばしにしてはいけないと思う。そして、目の前にある楽しみや幸せは逃すことなく、噛み締めたい。