生きざま。

福島以北に出張するのは久しぶりのことだ。東海道新幹線だと外の景色には目もくれないが、東北新幹線はついつい車窓を眺めたくなる。いまの季節は緑が濃くて目に眩しい。そしてこの国の田植えの風景は本当に美しい。

★★★

この春から少しシニアな(50代)ポジションの人と仕事をする機会が増えた。正直なところ学歴も肩書きもない人ではあるが、仕事ぶりは堅実で、ついつい頼ってしまいたくなるタイプの人だ。彼の姿を見ていると、自分もあのように歳を重ねたいなと思わされる。

ごく一握りのエリートコースを歩む人たちを除けば(エリートコースですらどんどん狭まっていき、60代半ばにはほぼ消滅するが)、50代や60代ともなれば、学歴や職歴、肩書きなどというものはほとんど意味をなさなくなり、仕事に対する姿勢や、社会や人生に向き合う姿勢などといったものの蓄積が人柄や生きざまに投影され、評価されるのだと思う。

僕の周りにいるいろんな50代の人たちの姿を見て、自分の胸に手を当ててみる。