コネクティングザ、、、

昨日はたまたま通貨の話をした。大学時代に勉強したことがいまの仕事や生活にどのようにつながっているか、普段はあまり意識しないものである。それでも、自分自身の営みの上に薄く広く横たわるように、子どもの頃、そして大学の頃に勉強したことも間違いなく息づいている。苦しい局面でも粘り強く、淡々とやり抜くこと、最後まで完成度を高めることにこだわること、相手のことを考えながら議論を交わすこと。もちろん時代によって求められるスキルは変わる部分もあるし、むしろアンラーニングしなければならないこともあったりするのだが、メタスキルのようなものは変わらないものだ。知識やスキルだけでなくて、ものごとに取り組む姿勢などがなによりも大切である。教育とは、実際に受けた後何十年も経ってから、忘れたころに効果を発揮するものである。その頃にはもしかしたら授けた側はこの世にはいないかもしれない。それでも、そうしたバトンをつなぐことに意味があると信じて教えたり、勉強をしたりすることができるというのは、尊い営みであると思う。