道のり。

休み明けに早速仕事の方でロングドライブ。例えば長時間電車に乗ることなどは苦にはならないのだが、ハンドルを握り続けるのはいささか疲れる。行きは下道で2時間半かけたが、速度のコントロールやたまに引っかかる信号への対応が煩わしくて、疲れもあり帰りは少々遠回りになることがわかっていながらも高速道路を使った。

運転は疲れるのだが、道のりは大学時代によく通った道で、懐かしい気持ちでいっぱいになった。あの頃は本当になにものでもなかった。いまもまだ途上だが、あの頃に比べるとずいぶん遠くまで歩いてきてしまったし、足跡もいろんなところにつけてきたなぁと思う。良かったことばかりでもなくて、辛くしんどいこともあったが、それも呑み込んでここまでやってきたのだ、という自負のような念が身体の内側から湧いてくる。

街並みは変わったところもあれば変わらないところもある。時代が変われども、人間の営みはそうやすやすとは変わらない。昼下がり、のんびりとした川沿いを走っていると、ベトナムの空の下、運河沿いを走っているかのような錯覚に陥った。あの空も、あの道もここにまで続いてきているのだ。