生きがい。

ピアノの発表会。もう何回目になるだろうか。子どもがピアノをはじめて3年が経過して、うまくなっているのかなっていないのかわからないけれども、まだまだ弾き続けている。どういうことがきっかけで彼が始めたいと言い出して、どういうモチベーションで続けているのかはもう忘れてしまった。

3年間いろんなことがあったけれども、ピアノの音色に救われた部分もある。間違いなく音楽でメシを食っていくことにはならないだろうし、いつかはピアノも弾かなくなるのだろうけど、ピアノを子どもの頃に弾いていたという経験が、将来にわたって人生を支えるもの、人生に彩りを与えるものであってほしいなと思う。

今回の発表会には大人も参加していた。人は仕事だけをして生きる存在でもない。それぞれに人生の楽しみがあって、なにごとも精一杯取り組んだなぁという達成感をもって人生を終えるのである。いまの自分はそういう意味では仕事と遊びの境目があいまいになっている。それもまたひとつの形なのだと思う。