新しいメンバー。

10月に入って、わたしのチームでも新たなメンバー、部下を迎えた。マネジメントの立場から新メンバーの加入の効果というものを目の当たりにして、なるほど、だから新しいメンバーを入れることに意味があるのか、と勉強になった。

新しいメンバーにもいろんなタイプがある。鳴り物入りで加入した人、他社とのお付き合いのなかで半ば引き取る形になった人。前者の方が活躍してくれるのかと思いきやそうでもなかったりもするのが不思議なところだ。むしろ、背水の陣で、なんでもします、というタイプの人のほうが長い目で見れば戦力になってくれるのかもしれない。

いまはどこの業界でも人手不足と言われる。働き盛りの世代はどこでも引っ張りだこで、三顧の礼で迎えられることも多いだろう。ただ、そこに落とし穴がある。請われてくる人は、どうも、自分が呼ばれる立場だった、という自負が付きまとってしまう。そのプライドを持ったまま、既存のメンバーとの間で実力差が生じた時に、自分自身でうまく折り合いをつけられないことがままあるのだろう。

プライドを捨てて、なんでもやる、という気概を持ってやれば、たいていのことは成し遂げられるし、本人も思いもよらなかったような成長を遂げるようなこともある。心の持ちようひとつでなんでも変わるものである。

一緒に働くことで、メンバーの人生がよりよいものになっていくのは、マネジメントにとっては幸せなことである。