海洋放出。

福島県沖で処理水の海洋放出がはじまったとのことで、世間が騒がしい。それとともに、12年前のああだこうだを思い出す。

 

科学的にみれば問題のないことを騒ぎ立てたり、抗議をする、というのは滑稽なことであるし、中韓などはここぞとばかりに言いがかりをつけたがるものである。なので、それぞれの人たちの立ち位置というものがよくわかるものだ。

 

一方で、科学的に問題ないと言われても、人間はものごとについて一度気にし始めると、どんどん気になってしまう生きものである。これを科学的に問題ないのだからおかしい、などとぶった斬るのもそれはそれでよくないとも思うので、パフォーマンスじみたものでもよいので、もう少しリスクコミュニケーションが必要だったようには感じる。官僚のみなさんも、処理水放出に向けては各国との地ならしは十分行ってはいると思うし、その努力には敬意を表するのだが、足りない部分もあったのは確かなのだろう。

 

いずれにせよ、なにが正しくて、なにが欺瞞であるのかは時間が評価してくれることになる。粛々とやるべきことをやればよいのだと思う。