不安定化。

プリゴジン氏が亡くなった。DNA鑑定の結果も出ており、実は生きていた、という可能性もなくなった。となると99%暗殺とみて間違いがないのだろう。逆に言えばモスクワにむけた蜂起から2か月よく泳がせておいたなと思う。ワグネルの幹部も同乗しており、これでワグネルの解体はほぼ既定路線となった。

側近に対する見せしめの意味もあり、これでいったんはプーチン政権も引き締まることだろう。そしてウクライナ戦争の停戦はいつになるだろうか。ワグネルはアフリカ大陸でのいくつかの国との関係によって基盤を確立していたが、その関係も別の民間軍事会社が引き継ぐことになるのだろう。そして、徐々にグローバルサウスと呼ばれる国々が親露に傾くなかで、欧米は世界をまとめきれるだろうか。地球全体の治安がやや悪化し、台湾環境もきな臭い、東南アジアの国境地帯でもアンダーグラウンドな世界が広がり始めている。「世界の警察」が姿を消した影響は思いのほか大きいのかもしれない。