高校野球、今年は比較的よくみれている気がする。もうプレイヤーとしての目線よりは親の目線になってきて、またこれまでとは違う感情が湧き上がってくることも多い。
そして今年の出場校の個性を見ても、ずいぶんと高校野球の世界も変わってきたし、それを受け入れる空気が出てきたように感じる。メジャーリーグのチームのようなカッコいいユニフォームを身に纏う姿も見られるようになった。もちろん髪型は自由になり、サラサラヘアーの選手を見かけるようにもなった。継投が当たり前になったし、指導方法も変わってきた。さらには、甲子園を目指すことだけが第一ではない、という価値観も出てきた。ようやくと言うべきか、旧態依然としていた高校野球の世界にも地殻変動が起こっているのである。
このような現実を目の前にして、変われないチームはやがて淘汰されていくだけなのだ。常勝チームと言われた大阪桐蔭ですら、有望な中学生が必ずしも進学を選ばなくなってきているとも聞く。常にいまのやり方を疑い、変わっていかなければ、勝ち続けることもできないのである。