子どもの野球チーム、まあまあ大切な試合を迎えた。うちの子はまだまだレギュラーでもないのだが、普段とは違うピリっとした緊張感があって痺れる。ひとつ前の試合も観戦していたのだが、これがまたシーソーゲームで手に汗握る展開であった。三年生以下の大会とは思えない内容である。常勝と言われたチームが敗れる波乱となった。
勝ちにこだわることももちろん大切だが、単に勝つことだけを目的としてしまうとブレが生じてしまう。まずは野球が好きになって、好きなことを極めるために努力をする、という過程を身につけることで、将来社会に出たときに、戦っていける力を手にする、という考え方には腑に落ちる部分がある。
和気藹々とやることも大切だけれども、緊張感のあるなかで、知らない人と相対して戦う、という経験のなかでこそ、身につけられる力がある。子どものうちからそんな痺れる経験を積み重ねていくことの価値はどれほどのものだろうか。ついていくのに大変なこともあるが、幸せなことだと思う。