マインドシフト。

円安、資源価格高騰、人手不足に起因する物価高が進んでいる。実質賃金は低下しているし、物価上昇は日本だけでなく海外ではより深刻なものとなっているので、日本人にとって海外旅行などは本当に高嶺の花になってきている。

それはもちろんそうなのだが、あしもとの経済動向は思ったよりも悪くないし、街は賑わっている。春先は少し消費の弱さも垣間見えたものの、夏にきて消費は持ち直してきたように感じる。もちろんほとんどの人にとって家計が苦しいのは確かで、ここから各種補助金が切れて、さらなる増税社会保険料の増加も待ち構えているのだが、思ったほど街角の人たちに悲壮感はない(心のなかではしんどいと感じているのはもちろんそうなのだろう、自分もまたそうだからだ)ように思う。

日本人のマインドも少し変わってきたのかもしれない。将来のことを必要以上に憂いて貯蓄をするよりも、まずはいまの生活をめいっぱい楽しもうと、将来のことは将来になってから考えればよいではないか、というマインドの人が増えてきているのだと思う。

ハイパーインフレになる可能性もあるわけで、どれだけ蓄えても安心できないのも事実だ。そしてこのマインドシフトが思わぬ形でこの社会を良い方向に導く可能性もあると感じている。