動く人。

昨日発表された7-9月GDPの数値は衝撃的であった。ここ数年落ち着いていた企業の倒産件数が足元で増えてきていることもあって、明確に景気後退局面に入っているのだと思う。

ひふみ投信の藤野さんが「動く人」「動かない人」という話をしていたが、その通りなのだと思う。僕の肌感覚では動く人が全体の2割、動かない人が8割くらいだろうか。「動く人」がアベノミクスによりもたらされた株高やビジネスチャンスを掴むべく、これまでの10%増しで動き、「動かない人」は消費増税やこの先の社会保障の見通しを悲観して財布の紐を5%締めた。20×1.1+80×0.95=98、トータルでマイナス2%というのは、乱暴ではあるが今回のGDPの値と近似値だ。

未来を見通したり、ビジネスをするうえでポイントになるのは、「動く人」と「動かない人」どちらをターゲットにするのか、そして今後ハイパーインフレなどが起こった時に「動かない人」が動かざるを得なくなるのか、それともますます動かなくなるのか、というところだと思う。動かなければ無用なリスクを取ることもないが、ゆっくりと負けていくのはもう火を見るよりも明らかである。ただ、年齢や生活スタイルの見直しによっては動かない、もしくは勝ち負けと関係のない世界で生きるという選択は大いに考えられる。

最近こんな話ばかり書いているが、決して僕は未来に悲観しているわけではなくて、とても面白い時代がやってくるとワクワクしている。