どんより。

10月の消費税増税から1カ月。10月の月次がちらほらと出てきたので、今後の景気動向を占ううえで一度記録に残しておきたい。


まずは百貨店が予想通りの急減速。年末にかけて盛り返せなければもう一段この業界はシュリンクするだろう。対して他の小売が比較的健闘しているのは、自然災害による備蓄や買いだめなどが功を奏したのかもしれない。こちらは真価が問われるのは年明けだろう。飲食もなかなか厳しい。省人化をもっと大胆に進めたりコストに手を入れないと倒れるところは増えそうだ。


グローバル製造業などがおしなべて悪い。これだけ業績下方修正が並ぶのも久しぶりだし、無敵を誇ってきた工作機械にも陰りが見える。米中貿易摩擦のゴールが見えず、どうしてもマインドは抑制傾向にあるし、当然に国内下請けにも影響は及ぶ。災害の余波も少なからず出ている。とはいえ、米国に関しては景気回復が見えてきたのが少し救いではある。


全般的にはどんよりとしたムードが続く。久しぶりに冬が来そうだ。次の新芽を探しながら、しばらくは身を縮めておくしかないかもしれない。