城下町。

きょうもまた地方に出張。クルマに乗っていて交差点で止まったところ、隣に小学校のスクールバスが停まってきた。小学生たちが窓越しにこちらをみてくる。手を振ってあげると面白いのか手を振りかえしてくる。こちらで変顔をすると、爆笑している。

 

その昔は有名なお城のあった城下町である。城下町はなんというか、独特の締まった雰囲気があり、質実剛健、といった形で子どもたちは育てられていく。それもあるからなのだろうか、子どもたちは面白さはあれどもみな礼儀正しく、バスから降りると綺麗に整列し、点呼をとって、解散していった。これだけの集団行動ができるのはなかなかのことである。これは幼児教育の頃からのしつけ、教育の賜物なのだろう。こういう規律が求められる時代ではない、トレンドとズレている、などということもよく言われるが、これはこれで日本の素晴らしいところであるし、この社会の底が抜けないようになっている大切な要因のひとつでもあるだろう。

 

その積み重ねが徒労に終わることのないような高等教育や職業教育、働き口が見つかればよいなと切に思う。