少し前のことにはなるのだが、親戚のおじさんが亡くなった。小さい頃から何度も遊びに行って、可愛がってくれたおじさんだった。
自分自身の身を振り返ると、30年前に比べて親戚付き合いが減ったのは確かだろう。子どもの頃は、お年玉をもらいにお正月は親戚のお家を順ぐりに回ったものだ。気がついてみればほとんどみな鬼籍に入ってしまった。祖父母の実家との関係はほとんどなくなってしまったと思う。今から会ったところでももうなにを話すわけでもない。
唯一残っていると言えば父母のきょうだい、いとこ同士の付き合いだけれども、これも基本的には自分たちで主体的に、というよりは父母が主導なもので、直接連絡を取り合う、というものでもない。年賀状のやり取りが続いているのが、ひと筋のつながりのようなもので、これはなんとなく絶やしてはならないのかな、とも思っている。ただ、こういうつながりをどうしていくか、というのもまた考えていかねばならないのだろう。
まだまだ自分は、親に手を引かれていた時代を引きずっている、と思う。それもいよいよあと数年で終わるはずだ。