明るみ。

最近とみに、終身雇用制度はもう保てないだとか、定年を65歳から70歳に引き上げなければならないだとか、いろいろと矛盾したことが叫ばれている。要するに企業も国も自治体ももう余裕がないので、皆さん自助努力で頑張ってくださいね、ということなのだが、いささかひどすぎやしませんでしょうか、とは思う。


結局のところはもうリタイアしてしまった人の年金や医療を削るところには限界があるので、いま働けている人はギリギリまで働いてください、一方で、働くパフォーマンスが落ちてきた人を余剰人員としていつまでも抱えておくこともできないので、キャリアチェンジを考えてください(人手不足の業界にでもさっさと移ってくれ)ということなのだ。


このあたりのことをもう一切オブラートに包まずに言うようになってきた。まあそのこと自体は事実だししょうがないのだが、本来ならばもっと早くアラートを鳴らして、全世代で痛みを分かち合うべきだったのだと思う。団塊の世代はほぼ逃げ切ったということだ。


まあ、逃げ切れたことが幸せだったのかどうかは今の時点ではわからないし、世代ごとにそれぞれの苦労と僥倖があるのも分かるが、やっぱりいまの30代、40代の人生は特にはハードモードである。果たしてどこで報われるのだろうか。