絶望。

秋葉原無差別殺傷事件の加害者となった加藤智大死刑囚が、今朝命を落とした。39歳であった。


同じ年に生を受けて、同じ世界で生きてきた者として、えも言われぬ気持ちがある。家庭環境、境遇、ひとつ間違えば自分もまたたやすく同じ袋小路に入り込んでしまっていたことを想起する。


1982年に日本という国で生まれるということに、どんな意味があったのだろう。厳しいと言えば厳しい時代だし、まだまだ甘えが通用する時代だったということもできる。その微妙なバランスが、この年に生まれた世代がこれまでに起こしてきたさまざまな事件につながったのだと思う。(もちろん、世代と事件を容易に結びつけることは危険だとは思っている)


自分はたまたま進学校で育ったが、そういう場でも、人生のコマをうまく進めない子もたくさんいた。自分自身も、挫折は経験している。優秀でも、なにかのボタンのかけ違いで、道を外してしまうこともままある。そうなってしまえば、世界に絶望してしまう気持ちもよくわかる。


先のことはわからないが、11日を全力で生きたい。