ループ。

3年目の小学校運動会。4年ぶりの全校開催で賑やかなものであった。学年別の開催はそれはそれでごみごみしていないが、やはり全校一堂に会して、小さい子やお兄さんお姉さんの走りを見るのは刺激になることもあるだろう。

小学校の運動会、という独特のイベントの雰囲気は何度みても良いものがある。平和で、その土地の色も多少出ていて、日本らしい光景と言えばその通りだ。

日ごろから子どもの姿はハンディカム越しでもよく見ているので、運動会だからといってそれほど特別な気持ちが湧くわけでもないのだが、いつかは特別な時間だったと思い返すこともあるのかもしれない。

自分自身が小3の頃はどうだったろうなぁ、と考える。もうちょっと大人びて、心のなかではいろいろ考えていたような気もする。子どもは無邪気なフリをしていても、案外いろんなことに気づき、考え、そして気を使ってしまうものである。うちの息子にもそういう気持ちが既に備わっているのか、それとも能天気なままなのか、全然こちらからはわからない。

自分の親はどう見ていたのかもこれまたわからない。人生、わからないまま時が過ぎて、そして死に別れていくことが多いのだろうなぁ、と思う。