不義理のコスト。

いまの会社には優しい人が多い。経営理念や社風が作り出すものなのか、それだけではないような気もする。

 

世の中、そして同業者などを見渡しても、性格の悪い人、考えがねじ曲がっているような人が減ったように思う。そういう人を意識的に遠ざけている、というのも少しはあるかもしれないが、そうした性根を持った人が成果を上げづらく、またインナーサークルから弾かれやすいような世の中に変わってきているのは間違いなさそうだ。

 

それは、単にシニア世代にそういう人が多く、そうした人がみな引退してしまったからなのか、それとも世の中の流れとして全体的にそうなってきているのかは分からない。若い人で好戦的だったり、人のことを罠にかけてやろうという人は少ないのは確かである。そもそも、わざわざそういう不義理をして出し抜くことのコストが際限なく上がってきている。