北越急行ほくほく線①。

ここ1~2年仕事頑張るぞとか、人生を泳いでいくための心構え、みたいな息が詰まる話ばかり書いていた。自分を奮い立たせる意味でもあったのだけど、正直そろそろ飽きてきたので、ここからしばらくは目の前の日々と関係ないこととつらつらと書いてみようと思う。

きょうはふと思い出した「北越急行ほくほく線」の話。2015年に北陸新幹線が開通してその役目の大半を終えた後もなお、細々と営業を継続している鉄道のことを書いてみたい。

新幹線が開通するまではたびたび出張でこの路線に乗ったのだが、乗るたびにワクワクする気分になっていた。山脈を長いトンネルで突っ切って、六日町(越後湯沢)から直江津までを結ぶ60キロくらいの短い路線である。山はトンネルで抜けるのでなんということもないのだが、越後湯沢のあたりの山並みは、普段上越新幹線でビュンと飛び去る時にはじっくりと見られなかったものだし、魚沼平野のあたり、そして頚城のあたりの田園風景も美しい。冬の時期には雪景色が良いのは言わずもがなだし、紅葉で有名な美人林もこのあたりにあり、日本の美しい風景を見られる場所としてオススメできる場所だ。残念ながらいまとなっては仕事で行く機会もなく、なにかのついでではなく目的意識をもって行かねばならない場所になってしまったのだが、そうまでしていく場所であろうとは思う。(明日に続く)