北越急行ほくほく線②。

(昨日の続き)ほくほく線にはかつては「はくたか」という特急が走っていた。在来線でありながら最高速度160キロをたたき出す列車であり、単線をそのスピードで突っ走るというのはスリルがある。普通列車も最高速度110キロで走っており、地方のローカル線らしからぬ速度感があった。それもこの線の魅力だったのだと思う。

この春のダイヤ改正で快速などの種別がなくなり、路線の保守の観点から最高速度も95キロに引き下げられた。特急が走らなくなってから8年がたち、いまは淡々と以前の蓄えを取り崩しながら路線として延命させている。いつかはその役目を終える日も来ることになるのだろう。いろいろと広げてきた風呂敷をこれからは畳むことになるフェーズである。暗い後ろ向きな気持ちでそれに向かい合うのではなく、既にあるリソースを磨き直してもう一度花を咲かせるにはどうしたらいいだろうか、そういう態度でいろんなことに接していきたいと思う。