春が立つ。

暦のうえでは立春。実質的な2023年はここから始まる。もう一度、身が引き締まる思いである。

2023年ものっけから早速、日本のいろんなところに行っているけれども、どこに行っても綺麗だなあ、穏やかだなあと感じることが多い。もちろんなかには汚い場所だとか、残念なオペレーションになってしまっている部分なども垣間見ることはあるが、それは瑣末なことで、総じてみればこの国の大地は美しくなっている。それが果たして持続可能なのかという懸念もあるけれども、人間の数は着実に少なくなっているわけで、あとは大自然の力が復元してくれるのだろう。全てはいずれか土に還っていく。

人間の力はちっぽけで、大きな宇宙、そして自然の前ではなす術もない。しかしながら、宇宙や自然と一体であることを感じると、人間は無力ではなく、むしろ無限の力を開いていけるんだ、ということに気づく。小さなことに囚われすぎず、大きな絵を描いていくべく、これからも動いていきたい。