「恥」。

久しぶりに新しいジャンルの仕事に取り組むことになった。日頃手慣れた仕事とは勝手が違うので、ささいなことにも神経を使ってしまう。最近は感じたことのない緊張感に、気が引き締まる思いである。

ぎこちなく手順を進めているうちに、「恥」をかくことに対してずい分と臆病になっている自分に気がついた。ごくごく基本的なところで手続きを踏み外すことはないだろうかと必要以上にびくびくしてしまっている。上手く案件をやり切れなくてお客さんに迷惑をかけたらどうしようだとか、段取りの下手さに社内で愛想を尽かされたらどうしようだとか、ここのところ感じたことのなかった感情が湧き上がってくる。

むろん、自分の幅を広げるチャンスであるし、やり遂げた時の達成感は大きいだろう。いつまでも同じ場所に安住しているのではなく、新しい力を手に入れることが、ひいては自分のためになるのは間違いない。だからこそ、もっと楽しんで、恥をかくことも恐れずにこれから取り組んでいきたいと思う。