今夜はひどく寒くなるそうだ。昼間は暖かくて過ごしやすい陽気だったのだが、日が落ちてから急に冷え込んできた。九州や中四国、関西は既に全域が氷点下になっているそうである。
こうした低温や荒天が予想されるときに、無理して出勤しないで交通機関が落ち着くまでは様子をみてくださいね、だとか、訪問するお客さまに対しても、身の安全を第一にしてくださいね、という声掛けがされるようになったのはここ10年くらいだろうか。それまでは台風だろうが大雪だろうが、始発電車に並んででもなにがなんでも出社をする、という強迫観念のようなものが残っていたように感じるし、お互いの身体を気遣うような発言もあまり見られなかったように思う。東日本大震災の時ですら、なんとか通勤しようとする人たちが、計画停電で交通機関が止まっているなか国道をぞろぞろと歩いたり、ホテルに泊まってでも出勤し続けたような話をよく聞いた。
リモート勤務体制が整っていなかった、ということもあるのだろうけども、今から考えればなんともばかげたことをやっていたんだなぁと思う。そう思えば、社会も少しずつは前進している。
