穏やかな冬晴れ。

冬晴れの京都。空が青く澄んでいる。観光客も少なく、街中もひっそりと静まり返っている。インバウンドがさっと引いてしまうと、これほどまでに閑散としてしまうのか、と驚く。10年前くらいはこれが普通の冬の京都なんだろうなあ、と思い返した。


ついこの間まで人手不足にあえいでいた会社は、早くもリストラを検討しはじめた。突然の環境変化にフリーズしてしまっている人たちも多い。わんさかと人がやってくるうちは観光公害だのなんだのと強弁を垂れていたのに、いざ人波が引いてしまうとオタオタとしてしまうのはなんだかカッコ悪い話だよなあ、と思ってしまう。3月末に観光関連、飲食関連でどのくらいの会社が飛ぶだろうか。大きな声では言えないが緩いガバナンスの会社などは飛ばしてしまったほうがよいと思うのだが。


10年前と似たような雰囲気ではあるが、いまは他業種も含めれば圧倒的に人手不足の状態であり、バンザイする会社が出ても次の勤め先は選り好みしなければ容易に決まる。会社にしても不動産にしても安くなれば買いたいという人たちは手ぐすねを引いて待っている。