偉業。

きょうは長年仲良くしている方との忘年会。いろいろと激励をしてくださり、またアドバイスをくださり、ありがたい限りである。改めて、自分の歩んできた道のりを思い、それに自信を持ってもよいのだと再認識する。

 

★★★

 

満足感を抱えての帰路、とある(将棋の)棋士の昇段の報に接する。昔から応援していた棋士だ。けして有名な棋士ではないし、華々しく活躍したのは一瞬だったと思う。しかしながら、読みに没頭する姿には鬼気迫るものがあったし、鋭い切れ味のある棋譜をいつも残していた。

 

ここ数年は、体調を崩し、もしかすると精神の調子も乱していたのだと思う。すわ引退かと誰もが思ったところから、リカバリーを果たし、少しずつ勝ち星を積み上げてきた。それでも負けが込み、1番下のクラスに落ち、とうとうそこからもはじき出されてそうになりながらも、昇段の星をもぎとった。将棋に集中することが難しい状況のなかで、それでも精神を研ぎ澄ませて、命を削りながらたどりついた昇段だ。本当に良かったと思うし、どんな状況に置かれても自分のベストを尽くす、という姿を、見せてもらったと思う。