勝負の本質。

あいも変わらず将棋ウォーズに勤しんでいる。将棋の実力はなかなか上がらないけれども、ひとつ大切なことを学んだ。

昇段のかかった一番や、これに勝てば月間の成績が一定ラインをクリアする、と意識してしまうと、相当な確率で僕は負けてしまう。逆に言えばそういったことを意識せず普段通りに淡々と目の前の勝負に没頭しなければ、そのような関門はクリアできないのだ。これはなかなか勝負の本質を突いていると思う。

勝ちたい、という気持ちを持つことは大切だけれども、勝ちたいと思う気持ちは勝負のなかでは邪魔になってしまうのだ。大一番で負けてしまった対局を後から分析すると、必ずと言っていいほど勝ちを急ぐがあまり形勢を損ねている。

最近仕事で勝負する場面もなかったので、なかなか勝負勘が鈍っていた。じっくりと腰を据えて、平常心で勝負ごとに挑むものだ、と久しぶりに思い出すことができた。仕事でもなんでも、視野狭窄に陥ってしまわないように、気をつけていきたい。