豊か、美しさ。

きのうも朝も早よから遠出。奇しくも、20年前くらいに住んでいたエリアである。20年経っても、あまり風景は変わらない。もしかするとあと20年経っても変わらないのかな、そうするともう60歳になっているのか、などとひとり夢想しながら、朝日に照らされた田園風景をゆく。

 

目的地は、日本家屋、といっても30年前に建てられたもののようで、まだ古ぼけた感じはしない。昔子どもの頃に行った、田舎の親戚の家のように、段ボールに詰められた野菜やら、米やら、銘菓が並べられている。なかには、何年も放置されているであろうものもある。

 

モノがあふれて豊かな時代だと思う。ただ、モノが溢れすぎて、人間がそれをコントロールできない時代だったのかな、とも思う。これからの時代はモノがだんだん稀少価値を帯びてくる時代になってくるのかもしれないが、少ないものを大切に使う、別の豊かさのある時代であればよいな、と思う。

 

田園地帯のこの季節は、たまらなく美しい。