高田馬場に降り立つ。華人系の飲食店が増えたことに気づく。在日の華人の人たちばかりではなく、日本人の若者も数多く店のなかで飲食している。蒸し暑い気候とあいまって、東南アジアのどこかの街にきたようである。
インバウンドがきているわけではないのだが、新幹線も、一部のホテルも活況を呈している。さすがにここにきて自粛をし続けている人も少数派になってきているようだ。若い人たちや親子連れが連れ立って夏のレジャーに繰り出している姿を見ると、ああよかったなあ、という気持ちになる。
とはいえまだまだCovid以前に比べれば人の動きも鈍いなかで、キャパシティが徐々に埋まりはじめている、ということを考えると、ここからインバウンドが開いてくると、一気に供給過剰になりそうである。日本のホスピタリティ産業はちまたで言われているほどハイレベルでもないとは思うが、それでも海外から人が押し寄せるとなると、ここからは明らかな値上げが行われていくことになるだろう。
中台関係、それに米中関係も絡んで世界は複雑化している。日本はどこまでいっても漁夫の利を得ることで生き残るしかないだろう。そのための芽吹きがそこかしこに見えてきていることを感じる。