底打ち。
日本が国連安保理の常任理事国入りを果たす可能性が出てきているという。ロシアが常任理事国から外れることが確定的である以上、経済規模からしても日本かドイツか、ということになるのだが、米国は日本がその座に就いてもらったほうが御し易い、というのは本音であろう。
とはいえ、常任理事国入りというのは思ってもみないチャンスであるし、これを成し遂げるならば、政権はまたとない果実を得られることとなるのだろう。近ごろはとかくこの国の経済的な凋落が悲観視されるが、まだまだ過小評価されている部分もあるのだとは思う。
いまこの国の経済規模は世界第3位だが、むこう数十年はこの地位を維持し続けることになるのだろう。そして、その間に、国力が経済規模で測られる時代から、文化的成熟度などで測られる時代へとパラダイム転換していくことは予想に難くない。
円安進行も、製造業の復活とインバウンドによる消費拡大という追い風によって、ある程度は緩和されることであろう。全てが動き出すのは7月以降になるだろうが、底も見えてきたようには感じる。