酷暑と心の灯。

最高気温が39度の街に出かける。移動の電車もクルマも、当然に冷房をきかせているはずだが、涼しいと感じない。少し歩いただけで、スラックスが足にへばりつく。ほとほと疲れてしまった。


なんというかものごとに粘りがなくなってしまっているのは暑さのせいだろうか。常にのぼせているような感覚になる。話も半分聞いているような、聞いていないような。それでも仕事がまわっていくのは皮肉なことだ。


私用のiPhoneもたびたび圏外になってしまったりする。なんというか全ての歯車がうまくいっていないような感じだ。こういう時は、静かにひとつずつやれることをやっていくしかない。無理にのたうちまわっても成果はでない。


自棄になってしまわないで、落ち着いて過ごすようにする。我慢とはまた違う。こういう時に淡々と踏ん張るのが自分の真骨頂だったはずだ。どんなに暑い日でも、ゆっくり、本当にゆっくり歩を進めれば汗をかくことはない。


マスクをゆっくり外して深呼吸をする。手持ちのボールをいったん相手に返して、手元を空っぽにする。どんなに暑くとも、心の中の火は消さない。