週末で、自宅から少し離れた港町へ。冬らしく綺麗に晴れた日で、海面がキラキラと輝いて見える。東京からも1時間半くらいなのだが、ここはいつも時が昭和で止まったような町だ。
小さな漁船が内港に所狭しとへばりつく風景も、町を闊歩する野良猫も、全てが時代遅れなのだけど、それが逆にほっとする感じで良いのだろう。無理に新しくする必要なんてない。
そして、リタイアして平穏な生活を過ごすような人にとっては、なんと住みやすい町だろう。ちょっとずつインフラは撤退してゆくかもしれないけれども、本当の過疎地に比べれば全然恵まれている。
翌朝早起きして、まだ暗いうちから抜け出して朝市にいく。人気のない道を歩いているうちにだんだんと空が明るくなる。寒さはそれほどないが、朝市で振る舞われた甘酒と汁物を口にふくむとやはり元気が漲る。心身ともにエネルギーをチャージして、帰路につく。
なんでもかんでも先に進めたりするもんでないな、と思うのは、もうそれなりに歳をとってしまったからか。