貸し借り。

10年以上前からお世話になっている人と食事。毎度まいどいろんなことを教えてもらっている。そのなかで過去何度か、そして今回も指摘されたのは、「情報は一方的にもらうものではない、自分からも相手になにか提供しなければならないよ」ということである。


関係資本という言葉がある。人間関係はいろんな貸し借りで成立している。困ったときに助けてもらえる人がいるかいないか、いま目の前のことを進めようとするときに手を貸してくれる人がいるかどうか、というのは文字通り自分の生命線だと思う。


はっきり言えば、自分は人からなにかをしてもらってばかりである。それに対して、自分から周りの人になにかお返しができているかというと、はなはだ疑問符がつく。それでも、自分が周りの人に提供できていることはなんだろうか、満足させられているかは別として、満足させようという気持ちは消えていないだろうか、といつでも自問自答し続けてなければならないだろう。


謙虚に、そして利他の心をいつも忘れずに。そして世の中は自分ひとりではどうにもならないことだらけであると心に留めて。