プリンシパル。

人それぞれ、自分自身の価値観などというものはかなり主観的で、バイアスのかかったものであると思う。そして、相当周りに気を遣って生きている人でない限り、その価値観は行動に滲みでてしまう。特に、日々どんどん新しい人に会い、交流を深めていくような立場にある人物であれば、自分自身の価値観はもはや隠しようのないものになる。

であるからこそ、価値観などというものは猫をかぶるようなことのできる代物ではない。その価値観自体をどう育てていくか、素肌の心にどんな価値観を宿しているかということこそが、それなりの立場にある人物に求められていることだと思う。そこに瑕疵があるような人物であれば、結局は周りの人の心が離れてしまい、個人プレー以上の成果は出せなくなってしまうのだ。

自分のなかで、なにを許容し、なにを許容しないのか。批判やはね返りを恐れず筋を通せるのか、そのラインは常々意識しておかねばならない。一時の情に流されて、自分のプリンシパルから外れた言動をしてしまっては、自分の価値を損ねることになる。