風と賞味期限。

参議院選挙が目の前に迫っている。街の中の至るところにポスターの掲示板が用意され、大人だけでなく子どもも不思議そうに覗き込んでいる。よくもまあ、個性的な人たちが立候補するものだなあと思って眺めている。いろんな意見を持つ人が政治に参加すること自体にはたいへんに意味があるし、政治体制としてはよくできているなあと思う。


選挙の趨勢はあらかた見えている。与党盤石の体制は変わらないだろう。ただ、大きな流れに隠れて見えないところで、小さな変化が起こっていることも感じる。社会は1日にして大きく変わることはないが、小さな変化を積み重ねていけば、長い年月のなかでみれば大きな変化につながっていくこともある。


選挙で勝つ、ということはまさに地道な活動の積み重ねである。幾多の政治団体が世の中を変えようとしたが、政権交代2度しか起こらなかったし、その風も数年で消えてしまった。もうそろそろ与党も賞味期限切れだとは思う。骨太な政治集団が出てきてほしいとは思うのだが、もう少し待たなければならないのかもしれない。