ド下手なサッカー。

ほとんど意識しないままに「テロ等準備罪」を創設する新法が国会を通っていた。街頭で法案に対する反対運動をチラッと見かけることはあったのだが、このことについて取り上げたニュースを見る機会もなかった。

いくつかのニュースでは、この法案について熱心に取り上げていたようだが、見る気にもならなかった。新法を強引に通過させようとする与党と、止めようもないので無理やりに嫌がらせをする野党の構図はもう見飽きた。特定秘密保護法や安保法改正に比べると反対側も明らかに盛り上がりに欠けていた。

5年前の政権交代以降だろうか、右派と左派、保守とリベラルの分断はますます進んでいる。声の大きい人たちのスタンスが先鋭化することで、大多数の人たちはむしろそこからは距離を取るようになってしまう。

いまの野党側、左派はこれだけ負け続けているのだから、考え方を変えてみてはどうだろうか。与党がいまいち描き切れていない、この国の未来図について、もっと真剣に考えて政策を打ち出してはどうだろうか。

がら空きのスペースをよそに、一箇所に固まってボールを取り合っている(しかし野党は弱すぎてボールを取れる気配すらない)。いまの政治をみていると上記のようなサッカーのシーンが眼に浮かぶ。