フォーカス。

最近ベッドに入るとともに5分以内には意識を失っているような気がする。悩みごとがないからなのか、それともクタクタになるまで毎日ことを為しているからか、真偽のほどはわからない。


なんというか、人のことをあれこれ考えることは減ったように思う。自分がやるべきことが確かにあり、それにフォーカスできる、というのは意味のあることだ。人間、忙しすぎるのも辛いけれども、かといってヒマになるとろくなことがない。


FIREという類の暮らしがよくもてはやされているが、これはけっこう良し悪しがあると、個人的には思っている。緊張感のある持ち場から離れてしまうと、人は途端に劣化してしまうし、その後不測の事態が起こった際にもう一度気持ちを新たにして仕事をはじめたり、人間関係を築いたりすることのハードルは上がってしまう。我慢をしすぎる必要はないが、いろんな人のなかで自分を適度にチューニングしながら生きていくことは必要悪なのだろう。


なにものからも解放されて自由である、ということが良いとも限らないのは、皮肉なことである。やはり、人生は面白いバランスで成り立っているものだと思う。