北国の春。
今年の2月は寒かったのだが、ここにきて一気に暖かくなってきた。ヒートテック2枚重ね、などをいつものようにしていると汗だくになってしまう。ただ、身体がまだ慣れていないのか、なんとなく厚着をしないと不安になってしまう。
先週は先月に引き続き仙台に。こちらも春の気配がしている。震災から11年なのだ。東北には、2010年から2012年の頃はよく訪れていた。あの頃もまた、いろいろと複雑な思いを抱えていたことを思い出す。放射能、差別と偏見を遠慮なくむき出しにする人。自分の生活を投げうって復興に携わる人。目ざとくビジネスチャンスを掴み取り濡れ手で粟を達成する人。思い返せば、あの頃から、「因果応報」という考えを強く抱くようになった気もする。
東北の人は、閉鎖的だと感じることもあるが、根は純朴な人が多い。そして我慢強く、コツコツと積み上げる人が多い。いつしか、そういうメンタリティに学ばされることが増えた。
30年ぶりの寒さに包まれた2022年にも春がきた。東北に、そしてこの国に春が来ることはあるだろうか。