予見と。

予見できていたことのはずなのに、それに対しての準備に取り掛かることができず、状況の変化を指を咥えて見ているだけの結末になる。僕の人生はこういうことが多い。未来のことは相当程度の確率で見渡せているはずなのに、小さいつまづきをしてしまうことで、いざと言うときに勝負に出られない。自分を信じて行動に移すことができず、小さくまとまってしまう。この習性がいつまで経っても治らない。要は、自分に自信がないのだと思う。


人のことには、さも偉そうに修正が必要な点を指摘したり、こうすべきだ、というようなアドバイスができるのに、自分のこととなると、思い切りの良さが引っ込んでしまう。そして逃してしまった魚のことを想像しては悔しい気持ちになったり、所詮自分はこんなもんさというように自棄になったりしてしまう。


諦めてしまうくらいなら、全てを失ってもまた一からやり直せばいい、というくらいの心持ちで、なりふり構わずやればいいのに。それくらいの気構えで取り組まないと成果なんで出ないものだ。15年前のように、先など見えなくとも、踏み出すしかない。