トラベルミステリー。

西村京太郎氏の訃報に触れる。小学校の高学年から中学生の入り口頃によく読んだ。当時は時刻表を読むのが好きだったので、鉄道を使ったトリックがたまらなく面白かったのだ。今から思えば老成していたようにも思う。


氏の本もたくさん読んだのは図書館があったからだ。小学校や中学校の図書館も、自宅の近くの区立図書館も好きで、たくさんの本を読んだことを思い出す。勉強をたくさんしたという記憶はないけれども、本はたくさん読んだし、そろばんをしていたので、頭のなかでいつも計算をしていたことを、いまになって覚えている。


西村氏の本は殺人ものが多くて、よく小学生の頃に読めたなあと思う。中年の悲哀というか、痴情のもつれみたいなものもこの本で知った。小学生でも既に、思っている以上に世の中のことは分かっているし、触れた情報から吸収するものは多い。勉強も大切かもしれないけど、勉強以外のことから学ぶこともたくさんあるはずだ。うちの息子にも、偏りなくいろんなことに触れるこども時代を過ごしてほしいなと思う。