深々と。
思わぬ東京の大雪。朝のうちは積もることはないかな、と思っていたのだが、どんどんしっかりと降りはじめ、昼すぎには積もりはじめた。ちょうど昼どきに移動があったのだが、頭にも雪が積もり、コートも白くなってしまった。
ただ、不思議なことに雪が降ると感覚としての寒さはいくぶんマシになるのである。むしろ数日前の、乾燥して冷え切った空気の下のほうが寒いなと思ったくらいだ。湿度のある雪だったせいかもしれない。
夕方近くになると、路面に付着した雪は硬くなり、まるで札幌の街を歩いているかのような気分になる。北海道ももう2年足を運んでいないのだ。行動範囲が狭くなってしまった。
夜、無謀にも千葉方面に会食のために出向く。雪見酒は心地よい。客引きの兄ちゃんたちが、ロータリーで相撲を取ったり、雪合戦をしたりしている。全く元気なものである。
交通機関の乱れもなく、無事に家路につく。朝には道はアイスバーンになっているだろうか。夜になって雪が止むと、なんだか冷えてきたように感じるのは不思議なものだ。