小さな死。

先週の登山行は気持ち良いものであったが、3日間くらいは筋肉痛が残った。自己申告ベースながら妻子はほとんど翌日以降の痛みはなかったとのことで、この差はなんだろう、という気持ちになる。言い訳にはなるが、山行の後も毎日かなり歩行距離は長かったのは事実である。


とはいえ、身体をしっかりと動かすのはやはり気持ちいい。12-3年前に本格的に登山を始めたときも、たしかに山に行くとヘロヘロに疲れるのだけど、なんというか普段の暮らしている世界とは違うゾーンを垣間見てきたような感覚があって、下界に戻ってからの生活にも張り合いが出たのは確かである。あと、空に近いところに行くからなのか、人里離れたところに行くからなのかはわからないが、山に行くということはちょっと死ぬことのようなものである。下界に降りると、ああ生の世界に帰ってきたな、という気持ちをいつも抱く。


人生の後半戦、ずっと身体が動いて、山歩きができるならば、人生の彩りがひとつ増えることになるだろう。