覇権か、文革か。

中国政府が子どものオンラインゲームを週末3時間のみに制限するそうだ。おそらくは形骸的なものでなく、ハードに計測用のチップを付けるなど、しっかりとした対策を取ってくるだろう。先日に民間教育分野への締め付けを厳しくしたのと同様に、躊躇せずいろんな方策を繰り出してくる。


どういう因果関係があるのかはにわかには分からないが、どうやら中国政府は国家としての持続可能性、すなわち少子化対策と頭脳の維持に躍起になりはじめている。これまでたいていのことはコントロールしてこようとした国家であり、いまのところはそれらは少なくとも表向きには成功裡に終わっているわけなので、今回もそれなりの勝算があってのことなのだろう。中国政府はやがて人民統制に失敗するのではないか、どこかで取り返しのつかない大事故が起こるのではないか、などと思っていた時期もあったが、なにもかもをコントロール下に収めることに成功するのかもしれないな、とも最近は思いはじめている。しかしながらブラックスワンの可能性は排除できない、とも思うが。


アフガン外交でも、中国が米国に一本取った形になっている。しばらくは、中国の勢いは衰えないのかもしれない。