現地現物。

梅雨明け。今年も盛夏がやってきた。横浜近辺を1日うろついた日であった。


駅の地下道で、真っ黒に日焼けしたホームレスが寝そべっていた。地下道は一昨日までの連日の雨でところどころ水が残っている。雨露をしのぐためにここに滞在しているのだろうか。ここ数年ホームレスなどほとんど目にすることがなかったので、ちょっとショックだった。女性のホームレスもいた。


そこから炎天下を陰をつたうように歩いて目的地へ。雑然とした部屋でデリケートな相談を受ける。ふむふむと聞いている自分ももの好きである。どちらかというと、話を聞いてなにかを解決するというよりは、話を聞くこと自体が既にソリューションになっている気もする。人に話すことで改めて自分の頭の中で整理されることもある。


腰を落として話を聞いてみると、誤解が解けることもある。やっぱり、現地現物にあたってみないとわからないことは多い。オンラインでなにもかもが代替できるというのは幻想である。だからこそ、しつこいと言われても、誤解があるままに人間関係が絶たれてしまうのはもったいないと思ってしまう。


そのあとも、心に残る出会いがあったのだが、そのことはまた後日に。