みつかいどう。

ふと、水海道のことを思い出した。大学1年の終わりから3年の終わりまで、2年と少し家庭教師で通った町。あの男の子はいまも元気にしているだろうか。6つ違いなので、もう30才を超えているということか。


つくば市からは、サイエンス大通りを南下して、354号線をびよーんと飛ばすのである。当時は人家も少なくて、120キロくらいでいつもぶっ飛ばしていた思い出がある。いまはどうなっているのだろうか。当時は、レギュラーガソリンがリッター100円を切っていた。いい時代だったのかもしれない。


水海道とはなかなかオツな名前である。由来とは少し違うが、鬼怒川と小貝川に囲まれた歴史のある街である。その昔はもっと川や沼が入り組んでいた時代もあり、水運の要衝だったのだろう。


去年、仕事で久しぶりに降り立った。のどかな風景は昔となにも変わらない。たまらなく懐かしくなった。もうちょっと頑張れるかな、と自分自身につぶやいた。


秋くらいになったら、一度クルマを借りてあの道を走ってみようか。たしかに自分は前進しているのだ、と確かめてみるためにも。